古い映画のことを調べていると結構な頻度で出会うのが、映画の一場面が印刷された横長サイズの宣伝用ミニ・ポスターです。Lobby Cards(ロビーカード)と呼ばれるもので、その名のとおり映画館のロビーに展示するためのもので、1910年代頃から登場して1990年代にほとんど消滅していった映画の宣伝方式のひとつです。
だいたい映画のなかのワンシーンとともにタイトルとキャストの名前がプリントされていて、いわゆる映画のポスターよりも、パッと見てなんか面白そうだなぁと、直感的に興味をそそるデザインが多くて、人を誘い込む煽り広告(いい意味で)みたいなものが多い印象です。
今では入手困難なものなので、当然ながらコレクターズ・アイテムとしてオークション・サイトなどで取引されているのをたくさん見かけたのですが、値段もピンキリ(7千円から5万円)。
そしてまったく知らない(日本公開も多分されていない)昔の映画が大量にあるので、その画像を見ながら、いったいこれはどんなものすごい作品なんだ! と興奮ばかりが先走るものも大量に見つかります。といっても個人的な好みで申し訳ないのですが、ホラーとかSF系のヘンテコ映画に妄想は集中いたします。
見る人の妄想ばかりがふくらむロビーカードの秀逸デザイン















メキシコのロビーカードはもっと欲望をかきたてる
ここまではアメリカとイギリスのロビーカードでしたが、メキシコのロビーカードをコレクションしているZombos’Closetというサイトを発見。これがまた目に楽しいお祭り騒ぎのデザインで興奮しました。




ドンキホーテか楽天か! と思うくらい、情報てんこ盛り、思わず止まって凝視したくなるド派手さが素晴らしかったです。