
師走のこの時期、大掃除や片付けのことが頭の隅にチラッチラし始めてきて憂鬱になるのは私だけじゃないと思います。そんなときに見かけたFrankieというオーストラリアのカルチャー雑誌の記事、「the history of clutter」。clutterというのは、たくさんの物があふれて乱雑に置かれていることを意味する単語で、古くは16世紀のヨーロッパで「Wunderkammer(ヴンダーカンマー)」という、日本語で「驚異の部屋」と訳される、いろんな珍品を埋め尽くすように飾った陳列部屋という流行を生み出したこともあるくらい歴史のある散らかりのトレンドが、現在またSNSで復活している、という内容です。
物がごちゃごちゃに散らばっていても自分だけの場所、をシェアするインスタ・アカウント






Girls Who Clusterという、細々としたありとあらゆる物がゴチャッと一箇所に固まってゴチャっとしている塊(Cluster)を愛でるインスタグラムのアカウントです。
どちらかというと世の中にはライフハック系の整頓術とか、無印とかイケアのボックスでいかにキレイに整理して並べるか、みたいな技が跋扈しているなか、こうしたゴチャゴチャを愛してくれる人がいて、なんだかホッとします。
アカウントを始めたAvery-Claire Nugentさんは「とても可愛いリップスティックを買ったのに、なんでバッグや引き出しにしまい込んでしまうの? 毎日眺めていたいのに」と語っていて、1000%同感しかありません。私の机の周りにも小さいガラクタがあっちこっちに散らばっているんですけど、毎日見てはニヤニヤしてます。
記事のなかで、このトレンド(clustercoreと呼んでいる)は一見、物を大量に買うという消費を賞賛するものに勘違いされそうだけど、それは間違いで、物それ自体を主張したいのではなくて、自分が選んだ好きな物を大事にしたいというトレンドなんだ、と書かれていました。
大掃除で「なんだこれ?」みたいなガラクタが多分出てくると思うのですが、捨てる前にちょっとだけ止まって考えて、可愛いと思ったら訳のわからないものでも机の上にそっと置きましょう。私も最近見つけた誰のものだかさっぱりわからないサインが入ったピンポン玉とか(謎が深い)、旅行先で持って帰った角砂糖の包み紙とか出てきたけど、捨てられませんでした。
これからも可愛い物に飛びつく信念で、最近見かけた可愛い物たち。
L.L.ビーンに待望の猫モチーフが登場!


以前、L.L.ビーンは犬がモチーフのグッズばかりで、やはりアウトドア派はインドア派(猫派)に厳しいのか、と腐したことがあるのですが、最近覗いてみたらなんと猫グッズがありました! インドア派のネチネチ陰険な態度をよそに、アウトドア派の度量の広さに完敗です。すいませんでした。室内用スリッパです。暖かそう。
韓国のインテリア・ブランドのちょうどいい感がすごい

キッチンも見せるゴチャ感いいなぁ、ということで最近見かけたこちらのステンレス・キッチンラックは、韓国のインテリアブランド、O’gre(オグレ)のものです。初めて知ったこちらのブランド、ほかにも手頃でいい感じのデザインのものが多かったです。