多分一度は誰もが憧れるであろう(違ってたらすいません)、お城に住んでみたいという欲望が叶うかもしれない案件を発見してしまいました。
英国ウェールズ、フリントシャーのHawarden(ハワーデン)という街にある、18世紀に建てられたHawarden Castle(ハワーデン・キャッスル)が、現在宿泊施設となって誰でも泊まれるホテルになっているそうです。
18世紀のお城に泊まってみませんか?
ヴィクトリア朝で英国首相を務めたウィリアム・グラッドストンが住んでいたことで有名な建物だそうで、2階建てで、キッチン、居間、5寝室、6浴室、最大10人まで泊まれて(ペットも無料でOK)、庭ではバーベキューなんかも楽しめるそうです。
ドラマ「ダウントン・アビー」ごっこができちゃう夢のようなホテル、一度は経験してみたいものですが、やはり気になる宿泊料金。時期によって変動するので基本的に日程を決めて問い合わせるシステムなんで、恐る恐る検索だけしてみたら9月頃で2泊で15万〜30万円(人数で変動します)でした。勝手にお城だしと想像していた値段よりは、思っていたより安かったけど(アホなので100万とか想像してた)、思い出作りに張り切って出す値段としてはアリなのかナシなのか、難しい。
今ではThe West Endと呼ばれているこの建物の周りには他にも、もうちょっとこじんまりした宿泊施設があります。
こちらは、Beekeeper’s Hut(養蜂家の小屋)と名付けられた、2人まで泊まれる寝室ひとつの小さな小屋で、キッチンやバスルームは外にあるキャンプ施設と共有みたいですが、プライベートの庭があります。
Gardener’s House(庭師の家)というジョージアン様式の建物で、実際に庭師の家だったものをリノベーションしてホテルにしていて、5人から9人まで泊まれる4寝室、3浴室に露天風呂とサウナがついている豪華さ。
これらホテルとキャンプサイトがあって、周りにはファーマーズ・マーケットや、中世の頃に建てられたハワーデン城の遺跡などもあったり、ちょっとした高級リゾート地になっているようです。Hawarden Estate Holidaysという不動産企業が管理運営していて、英国にも星野リゾートみたいな業者がいるんだなぁと感慨深い。
しかし、かつてはエスタブリッシュメントの極みが庶民を見下しながら暮らしていた、あ、言いすぎました、決して交わることのなかっただろう階級の人々が、いまや「ちょっとお邪魔しちゃおうかしら」なんてドカドカ足を踏み入れる場所になる時代が来るとは、いやはや感動です。まあそれなりのお金はいりますが。
ピクニック・バスケットにも憧れたけれど…
ところで、キッチン付きの宿泊なので基本的に食事はついていなくて、申し込めば朝食とかバーベーキューとか基本の食材を用意してくれるのですが、これをイギリスではHamperといって、食材が詰まったバスケット・ケース、ピクニック・バスケットを意味します。
そういやピクニック・バスケットも一度は憧れたもんですが、いざとなるとそんなピクニックとか行かないな、と正気に戻ってしまい、一生買わなそうな物の筆頭なんですが(個人的感想です)、なんか急に欲望が出てきて検索していたら出てきたのがこちら(画像上)。
うっかり「あら、素敵じゃない」とクリックしたら、なんとあのクリスチャン・ディオールのピクニック・バスケットで、驚愕のお値段280万円!! どうやったらこんな値段になるのか、平民の私めにはさっぱりわかりませんが、すごい。
オリジナルのファブリックや食器にカトラリーにグラスにと盛りだくさん入っているので高額になるのは致し方ない、というかハイ・セレブの世界では驚くことじゃないのかもしれないようで、商品説明に「卓越したサヴォワールフェールを駆使して作り上げた、新作マストハブ・アイテム」と書かれていて、そうか、マストハブか…と、こんなド庶民が間違ってディオールなんか覗いたのが悪いんだな、そうだな、と納得しようとしてみました。
あと、しれっと書かれた「サヴォワールフェール」が謎すぎて調べました。フランス語で、どうやらフランス流の技巧と感性を持つ匠の技、みたいな意味みたいです。