ネコ写真のパイオニア、ウォルター・チャンドハと、Crazy Cat Person万歳!

ネットをちょっと覗けばネコの写真を見かけない日はないぐらい、世の中にあふれまくっているネコをはじめとした動物写真&動画ですが、なんにでも最初に始めたパイオニアが存在するってもんで、最近知ったのが、この愛くるしい動物たちを使った商業写真の世界を切り開いたアメリカ人フォトグラファー、Walter Chandoha(ウォルター・チャンドハ)さんです。

1920年、アメリカ、ニュージャージー州で生まれ、2019年に亡くなるまで、70年間に渡り「LIFE」や「ナショナル・ジオグラフィック」など雑誌のカバーや広告用の写真を撮り続け、その被写体の大部分がネコであったという、ネコ写真家の草分け的存在として最も有名な人なんだそうです。

NYの冬の寒空の下で震えている子猫を道端で拾って、Locoと名付けて撮り始めたことから、彼のネコ写真の歴史がスタート。ネコの目線で写真を撮ることが大事、と、我が日本を代表するネコ写真家、岩合光昭さんと同じことを語っていました。

具合が悪くなるくらい可愛いネコ写真で世界を獲った写真家、ウォルター・チャンドハ

ネコ版「銀牙」な眼光が素晴らしい
写真集「The Cat Photographer」から

「ぎゃー! 可愛いいいい」と叫ぶこと必至の悶絶キュートネコ写真のオンパレードです。こうした可愛い動物の写真を商業的に成功させて、世の中にキュートな動物の写真は金を呼ぶ…あれ? 言い方が悪いか、需要があると知らしめたのが彼の功績です。50年代から70年代にかけて、彼の写真はポストカードやペット用品やカレンダー、Tシャツなど、ありとあらゆる媒体で起用されまくっていたとか。

そういうわけで、今のネットのネコ写真の流行りは、じつは彼がいなければ存在していなかったかもしれないくらい重要な存在だったのです。

私が最初に彼のことを知ったCNNのネット記事「Before the Internet, his cat photos ruled the world(インターネットがまだない時代、彼のネコの写真が世界を席巻していた)」で、もっとたくさんキュート死する写真や撮影風景などが見られるのでネコ好きの方はぜひ。

彼の写真集「The Cat Photographer」は洋書を扱う本屋で売っていましたが、売り切れのところも多くやや手に入りにくいかもしれません(海外通販という手はあります)。

もう見てるだけで自然と顔がにやける。ウォルターさん、本当にありがとうございます。

ステレオタイプをぶっ壊す写真シリーズ、Men & Cats

ネコの絵も飾られていて最高
image via David Williams

こちらは2015年のネット記事「10 Hot guys with cats who can stop the crazy cat lady stereotype」から、世の中に蔓延るCrazy Cat Lady(ネコ好き女性)というステレオタイプな見方を打破するために、ネコ好き男性とネコの写真のシリーズを撮り始めた写真家、David Williams(デイヴィッド・ウィリアムズ)の作品「Men & Cats」です。

Crazy Cat Ladyとはアメリカで、主に未婚のネコ好き女性を指す言葉で、しばしば揶揄するような文脈で使われていて、最近でも大統領選挙絡みで口にした人物がいて(女性は結婚して子供を産むべきという価値観)、全世界のネコ好きを敵に回したばかりですが、こうした社会が押し付けるジェンダー観は全て破壊すべし。

ネコ好きにいいも悪いもないし、男性女性も関係ない、狂っていても関係ない。

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