
かなり前に面白すぎるアメリカの昔の家族写真ばかりをまとめているサイト、Awkward Family Photosを取り上げたことがあるのですが、そのなかでも異彩を放ちまくっていた家族写真の一種のトレンドデザインが忘れられなくて、ひょいとまた笑いたくなってサイトを覗いてみたら新作いっぱいあって、また大笑いしました。
ぼんやりと浮かび上がる顔に重なる家族写真の不思議な魅力




おそらく70年代、80年代くらいの流行りみたいなのですが、謎の雰囲気を醸し出す合成写真の数々、最高。もし写真館のデザインオプションにこのスタイルがあったら思わず選んでしまうかもしれない。
アシッド・フォークの名盤のジャケットも
そんなゲラゲラ笑っている最中に、予期せぬ偶然というか、最近出会ってしまったのがフォーク・シンガーソングライター、Ruthann Friedman(ルーサン・フリードマン)のレコードジャケット。

1970年頃の未発表ソングを収録した2011年発売の7インチシングル盤のジャケットです。ちょっと無理やりかもしれませんが、この頃、顔と顔を合成するデザインめちゃくちゃ流行ってたんですね。
とはいえ、家族写真のほうは思わず笑っちゃう破壊度があったけど、こちらはアートになっている。同じ手法でもかなり両極端に振れる難しいバランスがあるようです。
ルーサン・フリードマンは、あの大名曲、アソシエイションの「Windy」を作曲、1969年にアルバム「Constant Companion」をリリースして以来、2006年に未発表のデモなどをまとめた「Hurried Life」、2012年にセカンドアルバム「Chinatown 」を出している超寡作な作家です。

そして、70年代のアシッドフォークとかサイケデリックフォークとか女性アーティストとか聞くとピコ〜ン! とくるかもしれない、そして現にルーサン・フリードマンのレコード紹介文にも名前が挙がっていた、Linda Perhacs(リンダ・パーハクス)の大名盤「Parallelograms」のジャケットがまさかのこれ(画像下)。思い出した時には震えが来ました。

こんなふうに繋がっていくとは思いも寄りませんでした…。
こんなしょうもない無理やりの連想ゲームにお付き合いいただきありがとうございました。