たまにチェックしているアメリカの食You Tubeチャンネル、Munchiesで見て初めて知った、Po’Boy(ポーボーイ)というカロリーモンスターのサンドイッチに、なんてすごいものを作るんだ…と感心しちゃいました。アメリカといっても南部ルイジアナ州のご当地フードです。
Po’Boyは低価格でボリューム満点の庶民と労働者のストリートフード
Po’Boyってなんすか? といいますと、シンプルにフランスパンにボリュームたっぷりの具材をつめこんだサンドイッチのこと、なんだそうです。レタスやトマトやピクルスに、エビやカキのフライやローストビーフにマヨネーズをたっぷり塗ったものが代表的なものだそうですが、ほんとに具材はなんでもいいみたいです。ベトナムのバインミーにも似てる。
ニューオリンズの人はみんなランチにこれを食っているとか。
Po’Boyの誕生は1929年ニューオリンズで、路面電車の運転手のストライキを応援するレストランの店主が参加者に無料で配ったのが始まりで、それ以来ボリューム満点で低価格のサンドイッチを街の労働者たちに提供しているそうです。Po’BoyはPoor Boy(労働者)の略です。
シーフードのフライは、小麦粉じゃなくてコーンミールを使っているのが南部っぽい。あと、エビのフライばっかりものすごい量(画像下)詰め込んだやつもありました。ニューオリンズのベストPo’Boyといわれている、Parkway Bakery and Tavernのもので、店構えがもう地元の人気店です感出しまくりで良い。ちなみにスモールで10.99ドル(約1,500円)ラージは14.99ドル(約2,100円)です。円安の辛さかあまり安さを感じないけど、ボリュームがすごいから。
もっと若い頃なら「うまそ〜!」とかぶりつけたかもしれないけれど、もう胃が脂を大量には受け付けなくなっている…。無念。日本でもいつか流行る日が来るのか来ないのか。
オーストラリアの2色のミニタルト、Neenish Tart
オーストラリアのドラマを見ていたら出てきたのがこちらの可愛らしいタルト、その名もNeenish tart(ニーニッシュタルト)。初めて聞く名前だなぁと気になって調べたら、オーストラリア(あとニュージーランド)生まれの焼き菓子でした。
タルト生地にゼラチンを入れたクリームか、mock cream(バタークリームの一種でバターに粉砂糖を入れているそうです)を詰めて、トップは2色のアイシング(白と茶色か白とピンク)でデコレーションされたお菓子です。
なんでNeenishという名前が付いているかはいまだに不明なんだそうで、1900年初め頃にはオーストラリアのレシピ本などに登場しているそうです。
オーストラリアのアイコン的お菓子みたいで、どのベーカリーに行っても必ず置いてあるそうで、さらにめちゃくちゃ甘いらしいです。食べたら脳にガツンとくるくらい甘い、という感想ありました。なんか怖い。
ちょっと似ているニューヨークのBlack and White Cookie
Neenish tartを見て急に思い出したのが昔見た動画「Making the Perfect Black & White Cookie Recipe」で取り上げられた、主にニューヨークを中心にどのベーカリーにも置いてあるというBlack and White Cookie。似てる!
名前のとおりに白黒のアイシングがされた、クッキーとはいうものの土台はケーキ生地で柔らかく、薄かったり厚みがあったりするお菓子です。あとちょっとデカい(さすがアメリカ)。
1902年にドイツからの移民がマンハッタンで開いたベーカリーで作られたのが最初で、そこからニューヨーク中に広がっていったものだそうです。
しかしどれもシンプル&素朴なレシピなので、ギラギラとした仕掛け人の目には留まらず日本に輸入されて流行る、なんてことはなさそうな。まあそのほうがいいし、地域限定で愛されるものなのかもしれません。