
きっかけはケン・ラッセル監督作「クライム・オブ・パッション」を見たことなんですが、主演のキャスリーン・ターナーが着ていたサテンのパフスリーブミニドレスに目を奪われまして、それがいわゆる80年代に流行ったようなアメリカのプロムのドレスにイメージが近かったので、その勢いでプロムドレスをネットで探してみたわけです。

80年代プロムのドレス広告が眩しい!!
プロムといえば我々日本人にはアメリカ映画やドラマのなかの世界で馴染みはまったくないけど、妙に興味をそそる文化のひとつ。高校生が卒業前にカップルとなって、学校公式のダンスパーティでハメを外しまくる、ようするに陽キャの打ち上げ花火みたいなイメージで間違いないと思うのですが(個人的意見)、パーティの底抜けに明るい華々しいデコレーションとか、女性はドレス、男性はタキシードというドレスコードの異世界感も傍目で見る分にはきらびやかで、うっかりintrovert(内向的)でも「なんか楽しそう」と思わせる強烈さがあります。




こちらは80年代のプロムドレスの広告写真を集めた記事から。この見事に統一されたお姫様感に圧倒されます。今見ると、ちょっとダサいくらいに思えるドレスはその時その時の流行りのデザインがあったみたいで、色も主流は白系、ピンク、ブルーで、ときどき黒や赤などがあったり、ドレスの値段は80ドルから150ドルくらいの幅で、ご両親が娘のために買ってあげることが多かったと書いてありました。




同じ80年代でもこちらはお姫様感は控えめで、ひょっとすると今でもパーティとかで着られるかもしれないプロムドレスたち。ふわふわの大げさな袖ありか、袖なしのスタイルのドレスも人気だったみたいです。
プロムの華、プロム・クイーン&キングと現代のプロム事情


プロムに参加したカップルたちが記念写真を撮るブースがあって、そこで撮られた80年代の写真をまとめた記事、Cool Snaps of 1980s Prom Couplesから。
プロムの一大イベントに、その年のベスト・カップルを選んでプロム・クイーン&キングという称号を与える催しがあって、映画「キャリー」で描かれているので知ってる! という方も多いかと思いますが、生徒の投票で決める仕組みはどう考えてもいじめの温床にしかならない気がするし、現在ではアメリカ本国でも、プロム・クイーン&キングという名前からしてジェンダーの固定観念を推奨するものだし、多くの場所で同性カップルの参加を認めない(裁判も起きている)ことも問題になっていると知り、さらにプロムに反対する、Anti-Promsという反プロム・パーティも行われているとか(学校の決めるプロムのルールに反対する学生たちが主催するようです)、昨今のプロム事情も様変わりが激しいようでワクワクしました。
私がもしアメリカ人に生まれていたらおそらくプロムには馴染めないだろうし、なんなら憎悪の対象になりかねないんですけど(冗談です)、イメージとしての80年代プロムには惹かれるというか、同じように思う人も少なくないのか、最近でも(といっても5年前)プロムの雰囲気を再現したミュージックビデオを作ったスウェーデンの姉妹アーティスト、First Aid Kitの「Fireworks」見つけました。
てっきりダンス系の明るいポップソングなのかと思っていたら、意外としっとりとしたバラードでした。
以下はおまけの、プロムのキラキラした雰囲気に合わせて付けたいヘアアクセ(強引)。
デンマークのキャンディみたいなヘアアクセサリーブランド、Kanel




いつの間にやら流行っている、ドでかいヘアアクセのブームも息が長い気がしますが、こちらはデンマークのブランドで、大きくてカラフルなキャンディカラーのヘアアクセを専門にする、Kanel。1個だけ付けても十分おしゃれを発揮するんですが、1個どころか何個も重ねて付けちゃう、このド派手さが可愛いです。とくに子供がヘアアクセをじゃらじゃら付けてるのは、もっと可愛い。
ドでかヘアアクセとイヤリングの重ね使い、オーストラリアのアクセブランド、Valet
以前に紹介したことがあるオーストラリアのアクセサリーブランド、Valetも、ド派手にいきます。今度はヘアアクセだけじゃなく、ドでかイヤリングの重ね付けでおしゃれをブースト。そして、隅々までサイト見ていて発見したブランドのコンセプトのひとつに、ファッションは大胆でユニークで楽しいもの、と書かれてあって、さっきから「ド派手」とか下品な言葉で説明していて恥ずかしい気になりました。大胆で楽しい、これです、これ。