暑くなればなるほどやる気が出なくなるひとつに掃除がありますが、気分を爆上がりさせる音楽を聴きながらやると不思議と辛さが減少するのと時間が経つのも早く感じるので、もはや個人的には必須の行為です。「どれ聴こうかなぁ〜」なんて選んでると時間もったいないので、棚から適当に取ってかけると何年も聴いてなかったアルバムとか出てきて、「やっぱいいな、これ!」と発見もあったりして楽しみのひとつにもなってきました。
で、最近久々に聴いたら掃除にぴったり合いすぎたのが、Cornershopの「When I Was Born for the 7th Time」。1997年リリースなんで、なんと26年前! 年をとると平気で10年前のことを最近と勘違いする恐ろしい脳内システムを持つようになりますが、26年はさすがにびっくり。そんな昔とは思えない今でも新鮮なサウンドで小躍りしながら掃除しました。
過小評価されている!? コーナーショップ
この曲大好きで、一緒に歌いながら掃除したら最高の気分になりました。ところで気になったのが、cornershopのコメント欄に氾濫する「underrated(過小評価されてる!)」の言葉。概要欄にも自らで「criminally underrated(犯罪級に過小評価されてる)」とネタにしているくらいで、なんか当時はちゃんとヒットしていたような記憶もあるんですが、カルトバンドのひとつとして一部の熱狂的なファンがいる状況をイギリス人らしく皮肉を込めて書いていて、いいなぁ笑と思いました。
ポリー・スタイリーンのドキュメンタリー映画、「I Am A Cliché」
話は変わり、ずっと日本公開を待っているのが2021年に公開されたPoly Styrene(ポリー・スタイリーン)のドキュメンタリー映画「I Am A Cliché」なんですけど、まったくその気配なしなのでしょんぼりしています。
パンクバンド、X・レイ・スペックスのフロントウーマンで、2011年に亡くなったポリー・スタイリーンの伝記映画で、ポリーの娘、Celeste Bellが監督した作品です。ポリー・スタイリーンがいかに先鋭的なミュージシャンであったか、そして母親としては欠点も多かったという(どうやら毒親に近かったらしいです。ひえ〜)彼女の人生を娘からの目線で語ったもので、とても評価も高いのでずっと見たかったんですが…。
白人女性とアフリカ系男性の間に生まれ、イギリスで初めて有色人種の女性がロックバンドのフロントとして成功した先駆者であり、後のライオットガールやアフロパンクのムーブメントの引き金を作ったのも彼女である、と書かれていて、まったくそんな重要性など理解してないで、曲かっこいい〜! ポリー・スタイリーンおしゃれ〜! と浮ついた気分で聴いていた自分を恥じたいところですが、時代が違うから! と言い訳させてください。
あ〜かっこいい。憧れます。虎の威を借る狐じゃないけど、ちょっとでもカッコよさにあやかりたくて、つい探してしまったTシャツもやはりカッコよかった。
ポリー・スタイリーンなどいろんなミュージシャンのコラボファッションを作るブランド、Hades
さらに、ポリー・スタイリーンの手書きのアートを編み込んだニットを発見。素敵! 売り切れちゃってますが、こういうさりげないミュージシャンコラボ商品いいですよね。今回初めて知ったこのイギリスのブランド、Hadesはほかにもミュージシャンものを作っていて、
デヴィッド・ボウイやジョイ・ディヴィジョンなんかのニットもありました。名前のロゴがどか〜んとあるので、よっぽどのファン以外にはちょっとハードルが高い気がしますが、バンドT以外のものが欲しい人にはいいかもしれません。
ミュージシャンもの以外にも、花柄とかアルファベットのニットなんかもあって、なかなか可愛かったです。