いつか役に立つかもしれないモンスターの倒し方

ナイフを目元にかざす男性

英国のクラシックホラー専門映画制作会社、ハマー・フィルム・プロダクションの映画が好きで公式サイトも思い出したときにたまに覗いていたのですが(2019年から更新されてないけど)、古い記事に辿り着いたらなかなかユーモアのある面白記事を発見しました。

10 ways to kill a creature of the night」(闇夜の生き物を殺す10の方法)というもので、ハマーフィルムのホラー映画を参考に、来るべきモンスターとの闘いに備える知恵を授けてくれています。

ヴァン・ヘルシングを演じるピーター・カッシング
ヴァンパイア・ハンターといえばヴァン・ヘルシング! 私のなかでヘルシングはピーター・カッシングしかいません image via Hammer Films

英国ハマーフィルムお墨付きのモンスターの倒し方

  • 銀の弾 狼男対策に。「愛する人が狼男だとしても迷わず撃て!」
  • 聖書と十字架 闇の勢力全般に効きます。「身体のどこかにいつも身につけておけば役に立つ」
  • 科学的思考を持った頭脳 異星人の侵略に役立ちます。 「科学の授業をちゃんと聞いて異星人に立ち向かおう」
  •  もちろん吸血鬼に。「眠っているヴァンパイアの心臓に突き刺せば、ヴァンパイアが咬むものは塵だけだ」
  • 死の呪文(と古代エジプトの布) ミイラと出会ったら。「間違って古代エジプト王の墓を荒らした場合には死の呪文を唱えてミイラをただの臭い土埃にしてしまおう」
  • 夜明け 吸血鬼と狼男に効きます。「聖水がなくなり十字架も壊れて銀の弾も外れて手立てが尽きたとき、最後の手段が日光です。悪魔の手先に黄金色の肌がいない理由がわかるでしょう」
  • 防御円 悪魔や黒魔術の使い手に。「カルト集団の儀式を邪魔して追われる身になったら、すばやく防御円を床にチョークで書いて身を守りましょう」
  • カンフー術 全ての敵に効くわけではないのでご注意を。「初心者用の柔道クラスを予約して貧弱な身体をヴァンパイア討伐兵器に改造だ!」
  •  退治するというよりも敵の正体を暴くために。「鏡に姿が映らなければ吸血鬼、誰かに後を付けられていると感じたら鏡で後ろや曲がり角を見れば、ゴーゴン(メデューサ)の視線を避けることができる」
  •  爬虫類系の化け物やゾンビ、ノロノロした人型のモンスターに。「武器が弾切れしたら、火を放て! でも核兵器使用だけは止めてね」

いつか役に立つかもしれないのでメモしておいてください。

「ポルターガイスト」映画ポスター
幽霊というか超常現象といえば「ポルターガイスト」のザーザーのTVのシーンは怖かった

さらにこんな記事も。「13 Signs There’s a Ghost in Your House」(あなたの家に幽霊がいる13の兆候)という、幽霊がいるかいないかわかるチェックリストです。

  • 誰かに見られているという感覚
  • 家のなかの物がなくなったり再度現れたりする
  • 泣き声と囁き声が聞こえる
  • 電気機器の異常
  • 不思議な匂い
  • 極端に寒かったり暑かったりする場所がある
  • なんらかの姿形が見える
  • 何者かに触られている感覚
  • 物が勝手に動いたりする超常現象
  • 身体に残る身に覚えのないアザや傷の跡
  • 動物の異常行動
  • ドアや棚が開いたり閉まったりする
  • 不可思議な影

幽霊とか信じてないけど、ほんと怖くなるので知りたくなかった事実。友達などに「幽霊いるかもしれない…」と相談されたら、このリストをぜひ教えてあげてください(一生そんな機会なさそう)。

ハマー・フィルムの最高傑作「フランケンシュタインの逆襲」

「フランケンシュタインの逆襲」映画ポスター
フランケンシュタインを演じるクリストファー・リー

なんかふざけている映画会社だと思われないために、ハマー・フィルムの最高傑作のひとつをオススメします。「フランケンシュタインの逆襲」(1957年)です。あのクリストファー・リー様がモンスター役で、ほんとにグロテスクな造形(顔ドロドロ)で頑張っていて、それでいて長身でスマートな体型を活かして人間味の強い怪物となっていることが、物語の悲劇性に深みを与えています。さらに本当の怪物は誰なのか? というフランケンシュタインのメインテーマを、怪物は本当に存在していたのか? フランケンシュタイン博士の妄想だったのではないか? というひねりを加えて、原題のとおりに呪い(the curse)がいつまでも後に残る、後味の悪〜い最高のモンスター映画になっております。

映画「ブラック・サバス」の宣伝用映画ポスター
「ブラック・サバス 恐怖! 三つの顔」(1963年) マリオ・バーヴァ監督
ベッドでストッキングを履く女性
1話目「電話」
屋敷の中に立っている女性の後ろ姿
3話目「一滴の水」

恐怖映画「ブラック・サバス 恐怖! 三つの顔」マリオ・バーヴァ監督

最後はハマー・フィルムと関係ないけど、最近見たホラー映画で久々にギャ〜! と声の出る恐怖体験をしたのが、イタリアの巨匠マリオ・バーヴァ監督の3話オムニバスホラー「ブラック・サバス 恐怖! 三つの顔」です。脅迫電話を受ける密室ホラーと、古典的な吸血鬼の物語に続いての3話目「一滴の水」がまぁ恐ろしいのなんのって。大豪邸に住む婦人が突然死んで、死化粧を施しに行った女性がほんの出来心で婦人の宝石指輪を盗んだことから始まる恐怖の物語。ゴシックな雰囲気や色の表現がため息出るほど美しいんですけど、とある恐怖演出が、夜見てないでほんと良かった〜と(昼間に見てた)心底思うくらいひさびさに心臓が止まる怖さでした。「世にも怪奇な物語」の「悪魔の首飾り」を思い起こさせる一生頭に残るやつ。

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