
少し前にビンテージのゼリー型についてあれこれ調べていた時に偶然出会った、また別の種類の型。パンのお供のバターの型(Butter Molds)です。バターにまで型があるのか! とビックリしたのと、そのデザインがあら素敵。面倒くさそうなので実際に使うことはないだろうけど(ひどい)、見る分には目の保養です。
ビンテージのバターモールド



主に動植物の模様で、想像以上に繊細で華やかなデザインなので、昔の人は洒落てるなぁ〜なんて思ったのですが、このバターの型には、すっぽり型取るバターモールド(Butter Molds)と表面だけ模様をつけるスタンプ型のバタースタンプの2種類があるそうです。18世紀〜19世紀頃に広く使われていて、どうやらただの飾りじゃなくて、その当時の商標の役割を果たしていたとか説明に書いてありました。コピー商品を防ぐために、各バター農家が自分たちの商品に押していたんだそうです。ドイツ製にはチューリップ柄、アイルランドはクローバー柄が多いとか、地域の特徴まであるとか。ちょっとしたパーティ(そんなものがあるのか)で型押しバターなんか出たら、もったいなくて食べられないかもしれない。
スクールバッジいろいろ



ひと昔、いや大昔に流行っていたバッジ付けファッションは今でも有効なのかいまいちわかりませんが、スクールバッジのデザインは好きで今でもたまに見かけると欲しくなります。デニムキャップにバッジ付けるの真似したい。

これはたまたま見かけて思わず好みのデザインだったので保存した、アメリカ、ニュージャージー州の州印。馬に女神に鎧に私の大好物モチーフが詰まっている! 左の女性がなんでニットキャップ持ってるの? と調べてみたら、自由を象徴する「liberty cap」なんだそうで、1800年以前、フランス革命とアメリカで円錐形の帽子が自由の象徴として被られていたそうですよ。こういう学校とか大学とかオフィシャルな場所のロゴのデザインに好きなものが多いのはなぜなのか…。人生の基本姿勢は反権威主義です、ちなみに。
女性参政権運動のバッジ




こちらもたまたま見つけた、イギリスの女性参政権運動を率いたNational Union of Women’s Suffrage Societies (女性参政権協会全国同盟)のバッジ。紫と白と緑がオフィシャルカラーで、「女性に参政権を」のメッセージ入り。大事な社会運動こそ素敵なデザインのグッズでひとつにまとまりたい。

おまけでこんな女性参政権運動グッズも。ボンネットを被った女性がプラカードを持っている、薬味入れだそうです。可愛い。置物として欲しい。
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