
想像以上にゴージャスなふるふるゼリーケーキ
年末のこの頃にもなると目にする機会が多くなるケーキの話題。ホールのクリスマスケーキとかもう何年も買っていませんが、目にするケーキが軒並み4千円5千円の世界でもう高級品じゃん!と内心びっくりしています。かといって自分で作るほどの腕も気力もないので、カットケーキで質素に楽しむこのフェスティブ期間に目にした、日本人にとっては多分珍しいゼリーケーキのあれこれです。
きっかけはたまたま目にした、アンティークのゼリー型を集めてゼリーを作っている方のインスタアカウント、adventuresinjelly。
ゼリーと聞いて想像するものの遥か上をいく「なんじゃこれ!」レベルのゼリーでした。日本でいちばんポピュラーな台形とはまったく違う、なんとも不思議なゼリー型(形を言葉で説明しがたい)の豊富さとレイヤーの美しさにず〜っと見入ってしまいました。

こちら(画像上)がアンティークのゼリー型の一部で、セラミック製と銅製のものがあるそうです。これを見てわかるように、どうも一人分の小さなゼリーとかじゃなくて、どっかりでかいホールケーキぐらいの大きさはある型ばかり。いったいどういうことなんだい!?(きんに君風に)と思ったら、


その昔、ヨーロッパではゼリーはただのデザートというよりも、アートとして扱われていて、職人技と独創性と豪華さを競うものだったそうで、特にビクトリア調で華咲いた文化で、晩餐のテーブルを豪華に彩るものとして不可欠だったみたいです。


なんか初めて見る変わった形のゴージャスなゼリーの数々。こんなものがその昔貴族の食卓でプルプル震えて置かれていたのかなぁと思うと、やはり金持ちの道楽は度を超しすぎて理解し難い。
そんな神々の遊びだったゼリーが近年なぜかゼリーケーキとして再び流行っているという記事もあって、いまネットを覗けばいろんなゼリーに出会える時代到来!

オーストラリアのクリスマスの定番だというJelly Slice(ゼリースライス)(画像上)。ビスケットのベースにコンデンスミルクのクリームにベリー系のゼリーが乗っかった3層の焼かないデザートです。ちょっと食べてみたい。

こちらはココナッツのゼリーの中にマンゴーやスイカのゼリーを散りばめた、Terrazzo Jelly Cake(テラゾーゼリーケーキ)。ちょっと前に流行ったテラゾー(砕いたいろんな色の大理石が散りばめられている柄)をゼリーで再現とはびっくり。ビクトリア調の独創性は現代のゼリーにもしっかり受け継がれているようです。

独創性といえば、こちらも負けていないjelly island cake(ゼリー島ケーキ)。スポンジでできた島の周りをゼリーの海で囲ったケーキです。すごいこと考えますね。この海をゼリーで作るアイデアは流行っているようで、Island Cakeで検索するとどえらいケーキがわんさと出てきますので興味のある方はどうぞ。

型さえあれば意外と簡単に作れそうな(作ったことがないのであくまで想像)&安上がりにできそうなゼリーケーキ。クリスマスにいかがでしょうか。子供は生クリームとかチョコとかないと泣くか…。
アイキャッチ画像:image via Adventures In Jelly

