
この世で最も不毛かつ脳のリソースの無駄使い、それは「もし宝くじに当たったらどう使う?」という問い。とはいえ、(ほぼ)報われることのない妄想を楽しんだっていいじゃない。ちょっとどころじゃないくらいの散財を、見るだけで満足してしまおうというお買い物シリーズ最新作です。

英国の王室御用達帽子店Lock & Co. Hattersの上品極まりない帽子325ポンド(約5万円)。素敵。チャーチル首相やチャップリン、ケネディ夫人、エリザベス女王などを顧客に持つ老舗中の老舗かつ多分一生使える品質なのは間違いないので、この値段も納得ではありますが、帽子に5万円をポンと出せる日が来る未来が私には見えません。

こちらも同じくLock & Co.のリボンのヘッドアクセ。ヴィスコンティの映画とかで見るような退廃貴族ごっことかする時にとか(そんな時ないけど)、一度でいいからそっとつけてみたいもんです。495ポンド(約7万8千円)。



Fridge Magnet Initial Pendant Necklaceという、冷蔵庫とかに貼るアルファベットのマグネットからインスパイアされたカスタムメイドのネックレスで(色も好きな組み合わせが作れます)、あら可愛い〜と飛びついたもののお値段がなんと1,670ドル(約19万)。ハンドメイドでゴールドチェーンというのもありますが…。

正月に柳宗悦没後60年記念展「民藝の100年」に行きまして、改めて民藝に魅了されまくってきたんですが、なかでもスリップウェア(ヨーロッパの伝統的な陶器)が素敵すぎて、家にも飾るんじゃ〜と息巻いて調べて出てきたのがこちら。す・て・き。お値段150ポンド(約2万3千円)で、私にはまだ早いのかもしれないとそっとページを閉じました。

こちらもスリップウェアでチューリップ模様が可愛い。可愛すぎて胸が苦しい。お値段300ポンドです(約4万7千円)。とはいえ、もっと手頃な値段のスリップウェアは日本の工房(丹窓窯など)で作られたものもたくさんありますので、そちらもぜひ。


あとこちらの倉敷ノッティングの椅子敷きも、民藝展で物欲を大いに刺激されたもので、会場でも売っていてお値段3万〜4万ほどで断念してトボトボ帰った始末ですが、後日ネットで調べてみると人気の商品のようでどこでも売り切れ状態。わかる。そしてやはり素敵。

こちらの倉敷緞通(くらしきだんつう)も民藝のひとつですが、とてもモダンかつお値段もリーズナブルでノッティングはまだ買えないけどこちらならいける!と興奮しました。このテーブルセンターは2,860円。売り切れ中ですが玄関マットなんかもあってこちらもいい。





最後はちょっと趣向変わりましてフランス、プロヴァンスにある民泊で、なんとあのアメリカ人シェフ、ジュリア・チャイルドが夏の間過ごしていた別荘に泊まれちゃうというもの。私は映画「ジュリー&ジュリア」でジュリア・チャイルド知ったクチですが、当時のまんまのキッチンが保存されていて実際使うこともできるという太っ腹(電気系の調理道具はないそうです)、日本でいえば小林カツ代さんの別荘を借りるみたいなイメージ?、かつコテージの外装内装ともに夢のように素晴らしく、最近見た(遅い)映画「君の名前で僕を呼んで」ごっこができる中庭のテーブルとか、あとプールもあって、卒倒しそうなくらいです(リンク先で写真たっぷり見れます)。一泊約7万9千円です。3ベッドルームあるので大人数で行けばなんとかなる、かもしれない。