「ニューヨーカー」の背表紙集
culture

違った目線で見方を変える面白ろアート

見た瞬間クスッとなって、よくまあこんなこと考えついて、そして作品に仕上げちゃう行動力(というのか?)がすごいと感心した最近見かけたイギリスを拠点にしているアーティスト、Max Siedentopfさんの「Mandane Machines」というシリーズ作品です。

マルボロロボット
ソファロボット
ナイキロボット
ハンバーガーロボット
image via max siedentopf

トランスフォーマー? 段ボール芸人? とつい思っちゃったのですが、説明によれば「スマートフォンやスマート家電の登場で身の回りにある日用品が次々と賢くなっていく現在、そのうち命が宿る日も遠くない」というコンセプトのもと作られた作品なんだそうで。AIに支配される未来に怯える予想図が多いなか、こんな楽しそうな未来を提供してくれてありがとうございます。

ちなみに他の作品もシャレとダジャレと皮肉が込められたような変わったものが多くて、

砂漠にスピーカー
image via max siedentopf

こちらは「Toto Foever」と題されたインスタレーションで、まさかのまさか、あのTotoの名曲「アフリカ」をほんとにアフリカのナミブ砂漠にipodを数台のスピーカーに繋げて設置して、太陽光の電力で永遠に再生し続けるというマッドネス。実際の模様がリンク先のページで動画で見られますが、ほんとにただアフリカが繰り返しかかってるだけどいう、馬鹿馬鹿しくも壮大な作品。

警棒で作った十字架
image via max siedentopf

こちらの題名は「Give Me Strength」(力をください)で、十字架がよくみると格闘技の棒でできているという皮肉。

首がねじれたバドワイザーのボトル
image via max siedentopf

「Drunk Bottle」という酒瓶自体がもう酔っ払ってベロンベロンになっているオブジェ。ほんとに酔っ払って「これいいんじゃね!」というノリでできたかのような作品の数々(真面目にやっていたらすみません)なんですけど、こんな笑える楽しい気分になれるアートもいいんじゃないでしょうか。でもこの方、あのグッチの広告写真も撮っていてびっくりしたんですけど、それもかなり型破りなちょっと変な写真ばかりでGoodでした。

こちらはイギリス人の写真家Mark Vesseyさんの作品で、レコードや雑誌のコレクションを背表紙で揃えてパシャリ。コレクターの人や整頓好きな人は見惚れちゃいそうなくらい気持ちいい写真。ただ集めて撮ってるだけじゃなくて、プリンスやジャズ、ダンス、80年代、VOGUEやFACE、Attitude Magazineといったテーマでまとめて、その時代のポップカルチャーを後世に残すアーカイブ的な役割も果たしているとか、ちゃんとしていて恐れ入ります。背表紙から見るポップカルチャーの新鮮な見方もできて、なかなか見応えがあります。

毛糸で作った動物マスコット
手書きのこけし
紙の切れ端をつめた熊のオブジェ

最後は現在渋谷公園通りギャラリーで開催されている展覧会「Museum of Mom’s Art ニッポン国おかんアート村」を見に行ってきたんですが、想像以上に素晴らしくて熱に浮かされました! 都築響一さんがキュレーションされていて、いわゆるどこのお宅にもひっそりと置かれていたであろう、おかん手作りの手芸品を全国から集めて展示。その素材は身近に必ずあるチラシや新聞紙、タオルに毛糸にロープにとサステナブル社会を先取り。それを驚くほどの創意工夫で、どこかで見たことがあるようなキャラグッズに仕上げていくんだけど、よ〜く見るとおかん独自の手心が加えられ、ちょっぴり不気味の谷寄りに持っていく、都築さんの言葉を借りれば「おしゃれ空間を一発で破壊し、勢いと熱さだけはあふれるほどあり(中略)おかん独自の破壊力」が、会場中をあふれんほどに埋め尽くしていて感動すらしました。湧き出て止まらない人間の想像力に万歳。4月10日まで開催されていますので、よかったらどうぞ訪れて飲み込まれてみてください。なんと入場料無料!

アイキャッチ画像:The New Yorker by Mark Vessey image via mark vessey

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください