ヒルマ・アフ・クリント絵画
culture

オカルトとアートが繋がって

もうどこで最初に見かけたかは忘れましたが、見た瞬間に「好き」となった絵がスウェーデンの画家ヒルマ・アフ・クリント。幾何学模様や花を自在に組み合わせた図形のような絵なんですが、見ていて本当に気持ち良くてずっと見ていられる~。

ヒルマ・アフ・クリント絵画
The Ten Largest, No. 7, Adulthood
ヒルマ・アフ・クリント絵画
The Dove, No. 1
ヒルマ・アフ・クリント絵画
The Ten Largest, No. 5, Adulthood

image via Posterlounge

ヒルマ・アフ・クリント絵画
Grupp III, nr 5. De stora figurmålningarna, Nyckeln till hittillsvarande arbete, 1907 Olja på duk 150 × 118 cm HAK042 © Stiftelsen Hilma af Klints Verk
ヒルマ・アフ・クリント絵画 花
ヒルマ・アフ・クリント絵画
Grupp IV, nr 2. De tio st�a, Barna�ern, 1907 Tempera p�apper uppfodrad p�uk 315 �234 cm HAK103 � Stiftelsen Hilma af Klints Verk
ヒルマ・アフ・クリント絵画
Altarbilder, Grupp X, nr 1. Altarbild, 1915 Olja och bladmetall p�uk 237,5 �179,5 cm HAK187 � Stiftelsen Hilma af Klints Verk
ヒルマ・アフ・クリント絵画
Serie Parsifal, Grupp III, nr 112, 1916 Akvarell och blyerts p�apper 24,9 �26,8 cm HAK320 � Stiftelsen Hilma af Klints Verk

1862年ストックホルムで生まれ、1882年にスウェーデン王立美術院に入学した最初の女性の一人で、10代のころに交霊会に参加したり、5人の女性アーティストとともに「Friday Group」という毎週金曜日に集まって心霊会や瞑想をする会を作ったり、霊界と交信しての自動書記や絵を描いていたという、どっぷりオカルトな方でもありました。しかし当時としてはそういうオカルト的なものは大いに流行っていたみたいで、時代の流れとしては自然なものだったのか、同時代の他のアーティストも多かれ少なかれ神秘的な影響を創作活動に受けていて、抽象絵画の最初の流れを作ったとされるカンディンスキーやカジミール・マレーヴィチ、モンドリアンも神秘主義に影響を受けていたとか。そしてヒルマ・アフ・クリントは抽象絵画の最初の作品といえるものを、カンディンスキーらの数年前にすでに描き始めていたことがすごい、と生い立ちページに書いてあったことを丸写ししました。なぜならアートの歴史に詳しいわけでもなんでもないので、適当ですみません。

あとさらに彼女が特に影響を受けていたのが、Theosophical Societyという神智学協会だと書かれていて、神智学とは神秘的体験や啓示によって神的な知識を得ようとすることで、あのシュタイナー学園のルドルフ・シュタイナーも傾倒した一時期西洋では大ブームを巻き起こした思想で、ウィキペディアで申し訳ないですが、ものすごい熱量で歴史が書かれているので一読の価値あり。

で、このTheosophical Societyの字面を見てハッ!となったのが、これもいつの間にか気になって心の片隅に保存していた「Thought-Forms」という神智学協会のメンバーが書いたという思想、感情、経験、音楽を視覚化した1冊。

「thought forms」表紙

自己犠牲の気持ち、知りたいという気持ち、殺意や酒を欲する気持ちという感情を絵にしたものから、葬式や難破船での体験からくる心を視覚化したり、メンデルスゾーンやワーグナーの曲を絵にしている不思議な1冊。

「thought forms」音楽の絵

これはワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を絵にしたもの。

「thought forms」包み込む絵

こちらはすべてを抱きしめたいという気持ちを描いてます(わかりやすい!)。そしてどこかヒルマ・アフ・クリントの絵に通じるものがあって、影響を受けていたというのも納得。

特に気にしないで好きかも~と思って別々にとっておいたものが、思わず繋がった驚き。現実ではオカルトとか霊的なものとか一切信じてないんですけど、アートの世界においてのモチーフとしては大好きなのかもしれない。このアンビバレンツよ…。

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