
ガールスカウトの制服の可愛さを今まで知りませんでした
知っているようで知らない世界、というかほぼ(個人的には)知らない世界がガールスカウト(&ボーイスカウト)。ふと猛烈に興味がわいてきたのは以前紹介した映画「トゥループ・ゼロ~夜空に恋したガールスカウト」のなかでガールスカウトのルールが描かれてて、まったく知らないことばかりで面白く、そういうふうになってるんだぁ~と感嘆したり、単純に制服が可愛かったからというのもありますが。

こちらが映画のワンシーンで、みんなが着ている制服の斜め掛けにしているサッシュ(たすき?)にわんさかワッペンが付いていますが、ワッペン一個一個に意味があって、ガールスカウトの活動のなかでいろんなワッペンを集めて(というか獲得する)サッシュに付けていくのがルールだそうです。好きなやつを自由につけてるんじゃないんだ…。ただの可愛いファッションじゃないんだ…(当たり前)。
自分の所属を表すワッペンはもちろんのこと、達成した目標や社会奉仕活動を表すものがあって、ワッペンがたくさんあればあるほど活動頑張っている証拠。あからさまなマウントになるんじゃ…というゲスな心配しちゃいますけど、ガールスカウトの精神に反する行為なんでそんな志の低い女の子たちはそもそも入隊してないか。


ガールスカウトの米国公式ウェブによればワッペンをつける位置も決まっていて、どこに付けるかのガイドブックまでありました。あと、年齢によってクラス分けがされていて下からデイジー、ブラウニー、ジュニア、カデット、シニア、アンバサダーなんてことも知りました。そもそもガールスカウトって何?状態の人には日本のガールスカウト「ガールスカウト日本連盟」のサイトを読んでいただけると詳しく載っていますが(他人任せ)、基本的には社会活動を通して自己を磨き、よりよい社会形成に貢献すること、と受け取りました。


しかしミーハーな私めはついついショップをうろついて、あら可愛い、なんてホクホクしてしまう。

このなんでもない、ダサいまであるベストが、

ワッペンという名の社会奉仕の頑張りでここまで可愛くなります。

ガールスカウトのロゴワッペン。ガールスカウトのマークだとも知らずにデザイン素敵だから~と無知なままこのロゴがプリントされた古着Tシャツ持ってました。

これはBridgeと呼ばれる次のレベルに行く用意ができましたよ的な、ゲームでいうレベル達成の証のようなワッペンだそうで、これをつけているのは優等生の証みたいです。


ものすごい量のワッペンがあって、エコなものから反差別メッセージのもの、科学やコンピュータプログラミングに秀でた証のワッペンまであって、多様性とジェンダーのステレオタイプを打ち破る、現在の価値観にちゃんとアップグレードされたもので感心しました。



ワッペン以外にもガールスカウトのアメリカでの創設者ジュリエット・ゴードン・ローさんのトートバッグや、K-Swissとのコラボスニーカーまであって、ガールスカウトじゃないけど持っててもいいですか~~!と叫びたくなるくらい可愛くて悶絶。


制服関係だってロゴのワンポイント入りシャンブレーシャツやカーゴスカートなど、普段着ていても遜色なし!な制服好きの琴線にギュンギュンに触れる代物ばかり。

こちらの古い写真は1912年にアメリカのガールスカウトを立ち上げたジュリエット・ゴードン・ロー(中央)さん。この当時の制服もいい。

現在のベストやサッシュではなく、袖にワッペンを縫い付ける形だったよう。戦時中ということもあって、より軍服に近い雰囲気です。実際戦時下ではガールスカウトが物資を自転車で輸送したり、スクラップの鉄ゴミなどを集めてまわったりして協力してたそうで。そういや、ガールスカウトのグループを表す「団」は、英語だとGirl Scout troop(隊)と呼ぶことからも、軍隊に多くのルーツを持つんだなぁと知りました。


歴史のページを見てみると、制服も時代とともに移り変わっていて、それぞれの時代ごとにいい感じ。

なんか急にキャビンアテンダントみたいなイメージチェンジもあり。


そんなヴィンテージのガールスカウトファッションを愛する人もやはりいるようで、ヴィンテージのグッズをまとめたページも発見。いちいち全部小物とか可愛いすぎて興奮しました。

なんと載っていたガールスカウトのポーチをetsyで見つけてしまいました。80年代のもので出品している人の姉妹のお古だそうです。
ちなみに今回調べたのはアメリカのガールスカウトで、日本のガールスカウトは最初にガールスカウト(Girlguiding)を始めた英国のほうの影響が強いのか制服もどうやらイギリス基準でちょっと違うもののようで、ネクタイとかスカーフを使った制服でそれはそれで可愛いかったです。

