目下の悩みはいかにインテリアを完成させるかで悶々としている毎日。ネットで見かける素敵インテリアはどれも散らかっていなくて、日々増える雑貨とかどうしてるんだろう?と思うぐらいキレイに収納されたものが多くて、ゴラムとかガンダルフとか騎士のフィギュアとかマイリトルポニーとか猫やフクロウの置物とか細かいものであふれる我が家の参考にまったくならず、ミニマリストとかコンマリさんのお片付け術などの流行りにまったくついていけない状況が続いていたのですが、ついに我々の時代が来ました!
以前ミニマリストの対極としてマキシマリストという言葉が存在すると紹介したのですが、いよいよ一大ブームとして、たくさんのモノでごちゃごちゃのインテリアにCluttercoreという名が付けられ、現在tiktokやインスタで流行っているとか。clutterとは「散らかった、乱雑」などの意味で、Cluttercoreは「a design aesthetic that can be described as an organized clutter or mess」(整理された散らかりと乱雑さを表す美学)なんだそうで。
少し前にcottagecoreというファンタジーとしての田舎暮らしを愛する美学が流行っていると紹介しましたが、そこから派生した概念でもあるようで、「私はこっち派~」とかいう軽いノリで流行っているとは思いますが、真面目に記事にしているところもあったり。
「Cluttercore: the pandemic trend for celebrating stuff, mess and comfort」(Cluttercore:モノで一杯の散らかった心地よさを称賛するパンデミック中のトレンド)というthe guardianの記事。こちらの見方はステイホームで家で埋もれていた小物を再発見したり、自分のモノで囲まれている心地よさに気づいた人々が増えた結果だと書いてますが、とはいえメンタルヘルス的な買いだめとかゴミ屋敷には警鐘を鳴らしつつ、他人にはガラクタに思えても誰かには意味のあるモノでどこかには居場所がある、という考えがCluttercoreなんじゃなかろうかとまとめてました。
この一見散らかっているようなごちゃごちゃしたインテリア大好物で、最近見あさっているNOWNESSの動画シリーズMy Placeで紹介されるインテリアで好きかも~というやつ、やはりCluttercore的なものに偏ってしまう。その代表格が画像上のフローレンス・アンド・ザ・マシーンのvoフローレンス・ウェルチのお家紹介。ごちゃごちゃいろんなモノがあるけど自然にまとまっていて、かつ居心地良さそう。憧れる…。
こちらはジョン・ウォーターズの映画のキャスティングなどを手掛けるPat Moranさんのお家はCluttercoreのお手本かも。家にある小物全部見ていたら日が暮れるレベルにすごい(最高)です。
Charli XCXのお家も素晴らしく、古い屋敷をパンクな内装にしていてそのバランスが絶妙すぎてクラクラした。
Le TigreのJD Samsonの部屋もCluttercoreっていうほどじゃないですが、ちょっとヘンテコでアートな小物がちょいちょいあって素敵。
My Placeシリーズとは離れますが、こちらはインテリアスタイリストのHilton Carterさんの家のなかにはぎっちりみっちり観葉植物だらけで圧巻。すごい量の緑だけれどちゃんとオーガナイズされている感じがまさにCluttercore。
スタイリストのMaude Smithのお家も可愛い。DIYな手作り感とセレクトされたアンティークなものがごちゃごちゃにまとまっている感、見習いたい。
最後はドキュメンタリー映画の「ホドロフスキーのDUNE」で写ったホドロフスキー監督の書斎が素晴らしすぎて画面を思わず激写したやつなので画像汚くてすみませんが、この乱雑なのにまとまりのある感じ、これを目指したくてもなかなか到達できないレベルをさすがホドロフスキーひょいっとやっててひれ伏しました。さすが。