以前にもアンティークとかヴィンテージと聞くと素敵なものをイメージしてしまう言葉の魔法が幻にすぎないことを書きましたが、またそのいいサンプルを発見してしまいました。ことの始まりは、とある緊張感のなさすぎるゆっるゆるの表情をした犬の陶器の置物(画像下)を見たことから。
まるで人間みたいなとぼけた瞳がさらっと筆で書かれています。説明書きにStaffordshire potteryと書いてあって興味が出たのでちょっと検索してみたら、
次から次へとゆるすぎる表情の陶器ばかりでビックリです。Staffordshire Potteriesてのは、17世紀頃から英国の中部に位置するスタッフォードシャー地方で栄えた窯業で、今では陶器の街として知られるストーク・オン・トレントを作り上げた伝統工芸なんだそうですが…。
そしてスタッフォードシャー・ブル・テリアという英国原産の犬が有名なせいか、やたらと犬の置物が多いのも特徴。
生気があるのかないのかわからない瞳。最後に至っては怖すぎ~。とにかく表情を入れるデザイナーさん?絵師さん?のセンスがユルさで統一されすぎていてすごい。そしてなぜ眉毛を書くのか。画鋲点睛とはよく言ったもんで、瞳ですべてが決まるとはこのことなのですね。
犬以外にネコもあります。でもほぼ同じ。
あと、こんなわけのわからない状況を捉えたものも。一体何が起きているのでしょうか。