「チアの女王」
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激アツなチアの世界を描くドキュメンタリー「チアの女王」

今や日本でもすっかり根付いた言葉スクールカーストの最頂点に君臨するチアリーディングのドキュメンタリー番組がnetflixにありまして、当然ながらチアの世界と真逆に生きている私めでも映画「チアーズ」とか大好きだし、興味あったので見てみました、「チアの女王」(2020年)を!

全米大学チア大会でチャンピオンを何度も獲っているチアの名門、ナバロ短大に密着したシリーズで全6話。ナードをいじめる高慢ちきなチアガールのイメージ(映画やドラマの見過ぎからくる偏見)を180度転換させられる、むしろ土下座して謝らないといけないくらい、チアの見方が変わりました。まずもってものすごい運動量、身体能力、精神力がないとチアはやっていけないです。とにかくすごいトレーニング量で、はっきりいって巨人の星レベルのスポ根が展開されます。くるくる飛んで跳ねまくっているので、ケガも日常茶飯事。見てるこっちが怖くなるくらい高く飛んでる姿にひえ~と声が出ますが、飛んでる本人も下で受け止めてくれる人たちを信頼してないとできないくらい恐怖心と戦っていることがわかって、チームワークもチアの世界では重要。だからこそチーム内でさまざまな人間関係のイザコザが起こったりもします。

チアの超絶な技の日々の鍛錬もスゴイのですが、やはりフォーカスが当たるのは一人一人の人生。チアをやっているということで、アメリカではティーンの憧れの的ではあるのだけど、やはり起きるSNSでの誹謗中傷に悩んだり、わりと恵まれた家庭環境の子が多いのかなぁと勝手に思っていたら、けっこうな割合で家庭環境に壮絶な問題を抱えている子が多くて、精神的な不安定さを抱えてチアを必死にやっている姿があったり、テキサス州という特に保守的な土地でチアをやる男子に対する偏見だったり、普通に悩み苦しむ若者たちを「絶対に見捨てない」と全力で支えるコーチがいたり、とにかく胸アツが怒涛のように押し寄せてくる作品でした。毎回ドラマチックな展開がやってくるというか、製作陣の演出がめちゃくちゃ上手くて第4話あたりは震えました。ヘタな青春ドラマより青春してる(本物だから!)。

基本インドアおたく勢なもんで、体育会系のノリとか好きじゃないし敵ぐらいに思っているほうなのですが、このチアでも無理な練習を重ねてケガまでしても、チームやコーチのために精神論で突き進もうとする姿とかあって(アメリカでもやはりあるんですね)、論理的に考えればありえないことをやってしまう、そして勝利すれば美談になる、みたいなこと、本当は嫌悪してるのだけど、このチアで、特に若い子たちが、これしかないと思って自分を傷つけてでもやり遂げて自分の価値や居場所を見つける行為に、単純にNOとは言えないなぁと思ってしまいましたよ…。なんというか、出てくるチアの子が全員自分の子供か!くらいに感情移入して本気で抱きしめたくなる(笑)。

とにかく体育会系じゃなくても、こんな長文書いてしまうくらい(これでも書き足りない)激アツになる最高の作品ってことで、おススメです。

この番組で取り上げられたチア大会の映像UPされていたの見つけました(番組内では利権!の関係で全貌が見れないやつ)。改めて見てもすごかった。

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