
また若干古い作品をおすすめ
最近観て良かったな~なあれこれを何本か。例によってまたしても最近見ただけで微妙に古い作品ばかりですみません。そして昨日見た映画が一度見たことのある映画なのにすっかり忘れて新鮮な気持ちで見ていた自分にビックリ(も、もうしないな…)。途中で気づいた(30分後くらい)。

エイミー・シューマー主演、ジャド・アパトー監督「エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方」(2015年)
離婚した親の悪影響なのかいろいろと人間関係をこじらせずにはいられない女性が主人公のラブコメディ。人と本気の関係を作ることを極度に恐怖するがゆえに、自分からすべてをブチ壊すハチャメチャぶりを笑うコメディなんだけど、不器用にだけど自分の気持ちを人に開いていく可愛らしいラストが待っていて、なんだかいい気持ちで見終われた作品。アメリカのコメディでよくある(のか?)若干イラつく面倒くさい女がドタバタやってるように途中までは思えるんだけど、ラストのチャーミングさですべては帳消し~という力業。憎めない。
マイケル・ファスベンダー主演、ジョン・マクリーン監督「スロウ・ウエスト」(2015年)
スコットランド人の監督がニュージーランドで撮った異色の西部劇。西部劇なのになんだか寒々とした雰囲気があって、異様にシャープ&クリーンな映像美に目を奪われます。スコットランドから人を探してアメリカにやってきた青年が用心棒と一緒に旅をして、最後にたどり着いた一面麦畑のなかに建つ小屋での決戦場面の緊迫感と盛り上がりが素晴らしく、西部劇らしい物悲しい結末も待っていて、余韻の残るいい作品でした。最後にかかる曲もすごく良かったけど、やっぱり西部劇というよりはスコットランドの民謡っぽさもあって不思議な味わい。

「アナベル 死霊館の人形」(2014年)
アナベルという実在する呪いの人形をモチーフにしたホラー映画なんですが、ストーリーは正統派なホラーですごく怖いとか面白いってわけじゃなくて、そこそこ楽しめる程度のものだったのですが、注目すべきは美術というか全体のルックがすごく可愛くて好みだったので。多分だけど「ローズマリーの赤ちゃん」を意識してるだろうセットやファッションがぜんぶ素敵だった~。でも、アナベル人形が、主人公が欲しくてたまらなかったという設定の人形にしては、怖すぎる顔と予想外のデカさ(人形にしては)で吹き出しました。無理ありすぎ~。

