映画「バンブルビー」ポスター
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ボーイミーツガール(not人間)

珍しく劇場で見た最新映画「バンブルビー」が思いのほか良かったです。トランスフォーマーシリーズ(1は最高)を期待していくと、あれこんなだったっけ?と肩透かしを受けるかもしれませんが、このスピンオフの方向はあり!

細かけ~ことはいいんだよ!な力技展開は従来のトランスフォーマーまんまですが、主人公が思春期只中の面倒くさい少女になって、私を理解してくれるのはあなただけの相手が人外ロボという変化球。しかもその主人公が「スウィート17モンスター」主演のヘイリー・スタインフェルドで、やってることがほとんど一緒。ロボットで胸キュン青春映画を展開しちゃってます。そして、時代設定が80年代なので小物や音楽に至るまで徹底して80年代テイストで(冒頭から ザ・スミスが流れて個人的に悶絶 )、バンブルビーが映画「ブレックファストクラブ」見てたり、ド直球の80年代がてんこ盛り。さらに、主人公の家族や恋人未満の近所の男の子など出てくるキャラが全員いい味出していて、そのへんも80年代アメリカ映画の王道(グーニーズとかETとか)を思い起こさせます。

最近のアメリカの80年代ブームも多すぎてもういいよ…と少し食傷気味だったのですが、あまりに素直にいい話展開だったのでバンブルビー嫌いになれなかった。お子さんと一緒にぜひ。

そしてお次は2017年のアニメ映画「夜明け告げるルーのうた 」。またしても湯浅政明監督の作品で、人魚伝説のある港町に住む少年が本当に人魚に出会い、やがて町全体を巻き込む大事件を引き起こしてしまう、というファンタジー物語。すごくありふれている人魚と人間の恋物語かつ少年の成長物語ではあるのですが、要所要所で音楽が大きく物語のキーになっていて、湯浅監督お得意のなんじゃこりゃ映像と音のグルーヴがわけのわからない感動を生み出します。見てもらわないと伝わらないか…。

そして終盤、日本人なら誰もが東日本大震災を思い起こすような展開が起りますが、既視感とともに、こうであったら良かった、もしかしたら助けられたかもしれなかったという、私たちの後悔と願望めいたものがごちゃごちゃに混ざって町の人々の姿に重なり、ちょっと胸が詰まりました。あの時大切な人を失った人たちへの心の救済が、こんなところに込められていたとは思いもよらなくて、涙腺崩壊~。過去は変えられないけど、想像の力で人に希望や前に進む力を与えるってこういうことなのね(陳腐な表現ですけど)。アニメ映画では「風立ちぬ」以来に号泣です、わたくし。

ラストはとても後味良くハッピーエンドなのも良し!

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