年をとるにつれ、辛いだけの物語に精神的に耐えがたくなってきて、最後にちょっとでもハッピーになってくれないと困る(笑)身体になってしまいました。そんな私にぴったりだった最近のおすすめ映画。なんだかんだで最後はハッピーに終わる世界、ほっとします。
めちゃくちゃ音痴なのにオペラを歌うことが好きな大富豪の婦人が、なんとカーネギーホールでソロコンサートを開いてしまう実話を基にした映画。世間を知らないお金持ちのわがままストーリーかと思いきや、主人公のマダム・フローレンスは世間知らずではあるけど、ピュアで子供みたいに愛らしい性格で、ある意味とても献身的な夫と、最初はお金のためだったけど次第に真摯にマダムを助けようとするピアノ教師の3人の結束の物語になっていて、最後あたり涙がツツーと流れてました。どんなに周囲に笑われて馬鹿にされても、マダムの歌を歌うことが好きという気持ちを守った夫とピアノ教師の二人の姿にとりわけ感動でしたわ~。
よく才能ないなら早めに夢は諦めるのがよし、と思われがちですが、こんな奇跡もあるんですね。
Netflixのオリジナル映画。高校生のアレックスはずっと親友だったクレアと付き合うことになったものの、なかなか一線は越えられない。そんなある日、同性愛者のエリオットとパーティで出会い、次第に自身のセクシャリティに疑問を抱くようになる、という青春ラブコメディ映画。自分はゲイなのかそうじゃないのか迷うアレックスの過剰な行動は見てて痛々しいときもあるけど、社会的な普通と普通じゃないという線引きが人を苦しめるんだなぁと改めて実感。映画のラストでゲイであることを自覚したアレックスがカミングアウトをするのですが、そのあとに一般の人々の実際のカミングアウト映像が大量に流れてきて、同じように悩むティーンエイジャーは君一人じゃないんだよ、という励ましのメッセージにもなっていて、これまた感動しました。
少し前に予告編見て猛烈に見たい~と思っていた映画がDVDスルーされ幸運なことにnetflixでも配信されたのでついに見ることができました。最近まで病気の母の看病を一人でみていた60代の独身女性ドリスが、職場に新しく入ってきた若いイケメン、ジョンに一目ぼれ。友達に連れられて行った自己啓発セミナーに感化され(笑)、ジョンに猛烈アタックを開始する、というラブコメディ映画です。もうおばあちゃんといってもいいドリスがとってもおしゃれでキュートなんだけど、それをやっちゃいか~ん!という危険行為をどんどんやってしまうので、これは最後は悲劇しか待っていないのでは…と不安になったのですが、ちょっと希望も残る余韻のある終わり方で、しかもドリスが若い男に熱を上げた勘違いの痛々しい女性として描かれるのではなく、女性ゆえに家庭の事情や社会の犠牲となって、自分を見つけることができていない、本当に彼女の幸せとはなんなのかを考えさせられる、ちょっと深いテーマもあるお話でよかった~。