へたうま看板

人間の顔を持つ蛇のイラスト

膨大なネット画像でなんじゃこれ?と調べて深堀りした案件。最初に見つけた画像はコレ(下)。「Olga the Headless Girl」と名付けられた、頭のない女性のトリック画像。なかなかのビジュアルインパクト。1940年代にアメリカで公演されたマジックのひとつで、事故で頭を失った女性を科学の力で奇跡的に生かせることができた、というコンセプトだそうです。写真だけだとよくできてるトリックだなあと思いますが、昔のハマーフィルム的な禍々しくて、ちょっとチープなテイストが味わい深いです。

このマジック、大流行したみたいでアメリカ各地のサーカスの見世物小屋に登場したそうで、その流れでアメリカの見世物小屋の歴史を残しているウェブサイトにたどり着きました。見世物小屋は英語でSideshow。その名もSideshow Worldというのがそれ。ネット黎明期を思い起こさせるようなウェブデザインも見世物小屋的なチープさがあって気分を盛り上げます。膨大な情報量なので、全部は見きれていないのですが、sideshowのバナーのギャラリーを発見。これがなかなか面白かったです。


images via sideshow world

なんなんすか、このへたうま可愛いイラストは…。日本でいう見世物小屋の看板は、おどろおどろしくて近づくのも怖かった記憶がありますが、海を渡るとなんでこんなにほんわか笑える雰囲気なんでしょうか。あと、めっちゃ大きい赤ちゃんとか、めっちゃ痩せてる骨男とか、ライオン顔の女性とか、あまり怖くない見世物も多いのがたまりません。

ところが、フランスの見世物小屋のポスターも載っていて、これがさすがというか、雰囲気がガラリと変わってアートになっているから面白いです。


images via sideshow world

おしゃれ…! おされすぎるがゆえに、真ん中の謎のカエル男の美男子っぷりとカエルのヨガみたいなポーズの対比が面白すぎて失笑。

世界中の見世物小屋の看板を集めた展覧会とかあったら最高かも、と思いました。お国柄もわかりそうです。

ちなみにこのsideshow worldなるサイトは、見世物小屋の正しい歴史を残し、消えゆく見世物小屋を未来に残していく偉業をモットーとする、かなり本気のちゃんとしたサイトでした。数年前に新宿花園神社で小規模の見世物小屋を見かけたのが私の経験としては最後ですが、日本の貴重な資料などもどこかにちゃんと保存されているといいのですけどね。

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