
珍しく映画館でちゃんと映画を見ることが続いて、見た映画どれもすごく良かったことも続いております。つ~ても、大作映画ばかりの「ワンダーウーマン」「ダンケルク」「新感染」の3本でございます。そしてどの映画にも思わず目頭がグワッと熱くなる展開があって泣かされっぱなし。

大激戦地の塹壕からすっくと一人立ち上がるワンダーウーマンさまの神々しさ(神さまだから当たり前か)に、気づけばツツ~ッと涙が。

「ダンケルク」では、自分たちの世代が始めてしまった戦争で若者たちが命を落としていくことに耐えられず、一人でも多く助けようとする民間船の船長の姿に胸がグっと締め付けられたり、

韓国産ゾンビパニック映画「新感染」では、どんなに疎遠になっても父親を想う幼い子供の素直な気持ちに泣かされ、
そしてこの「新感染」のとある展開に昔見た映画を思い出し、その映画にもめちゃくちゃ泣かされたもんでした。奇しくも同じ韓国(フランス合作)映画「冬の小鳥」(2009年)です。実の父親に捨てられ児童養護施設に入れられた少女の物語。もう設定からしてズルいくらいに泣かせる感バリバリ出てるけれど、ヨーロッパ映画のような抑制の効いた演出と冷たい質感の映像で淡々と物語が進みます。ちょっとダルデンヌ兄弟の映画みたいな感じというか。安易な泣かせ表現はないけれど静かに気持ちを揺さぶっていくので、どんどん胸が苦しくなっていきます。なかでも私の涙腺が崩壊したのが、映画冒頭でまだ父親と仲良く過ごしていたときに歌っていた歌を、ラストのあたりで別のシチュエーションで歌うシーン、吐きそうになるくらい悲しくなってタオルで涙を拭くレベルで泣いちゃったもんだ。このシーンと共通する場面が「新感染」にもあって、グワッと胸にきたのでした。子供と歌はヤバい。