
今村昌平「にっぽん戦後史 マダムおんぼろの生活」の昭和ネーミング
先日、今村昌平監督のドキュメンタリー映画「にっぽん戦後史 マダムおんぼろの生活」を観て、戦後日本の激動っぷりとそれに負けない女のたくましさに衝撃と感激をおぼえた作品でしたが、印象に残ったのが主役のマダムが横須賀で経営していた米軍相手のバーの「おんぼろ」という店名。前にヤクザが経営していた店の名前をそのまま使ったという図太さもすごいけど、おんぼろっていう名前の逆説的なかっこよさ。それで思い出したのが、昭和の店の名前ってけっこうすごいのがあったなと。上野の純喫茶「古城」、「丘」、「王城」、新宿の「騎士道」、「どん底」、あと岡山県倉敷にある喫茶「西洋乞食」とか。きっともっとたくさんあると思いますが、こういう逆にかっこいいネーミング、増えてほしいもんです。

